最新情報
 

低用量ピルと静脈血栓症のリスク

低用量ピルは静脈血栓症のリスクを上げることは広く知られています。
英国の学術誌BMJに「黄体ホルモン成分で変わる血栓症のリスク」というレポートが出ていました(http://www.bmj.com/content/343/bmj.d6423.full)。
第3世代の低用量ピルに使われている黄体ホルモン成分が第2世代よりも血栓症をおこしやすいというものです。
■方法■
コホート研究です。妊娠してないデンマーク人(15-49歳)で静脈血栓の既往がない方をを2001年から2009年まで調査しました
■結果■
登録された8,010,290人で4307人に静脈血栓症のイベントが起こり、うち、2847人で確認されました。
低用量ピルを使っていない方とリスクを比較すると、エチルエスタラジオール(30-40ug)+第2世代のレボノルゲステロンでリスク比が2.9倍、一方第3世代のデソゲストレルでは6.6倍、ゲストデンで6.2倍、新規なゲストデンでも6.4倍でした。
第2世代のレボノルゲストレルと比較すると第3世代の黄体ホルモン製剤は約2倍リスクが高くなります。
しかし、黄体ホルモンのみの製剤や子宮内でホルモンが徐々に遊離される装置等では血栓症のリスクは増加しませんでした、
第2世代の低用量ピルでは血栓症リスクが2倍、第3世代では6倍です。第3世代の低用量ピルでは血栓症の発生は10人/10,000人/年となります。これは2000人の第3世代の低用量ピルを使っている女性がが第2世代にのピルに変えるとイベントが年間1人防げるようです。