最新情報
 

認知症薬の使い方

現在、アルツハイマー型認知症の薬には、ドネペジル(商品名アリセプト)と メマンチン(商品名メマンチン)の二種類が発売されています。

進行したアルツハイマー病にはドネペジル? メマンチン? それとも併用?
日本のガイドライン「認知症疾患治療ガイドライン2010」では,
ドネペジルにおいて軽度〜中等度AD患者,重度AD患者の認知機能改善に関するエビデンスがあると記載。
また,メマンチンについては軽度〜中等度AD患者の治療効果は境界線上だが,ドネペジル使用の中等度〜重度AD患者へのメマンチン併用療法のランダム化比較試験(RCT)で認知機能や日常生活動作(ADL)などの改善効果が報告されているとあります

これには各国で異なる基準を設けていることがわかりました
英国では,ドネペジルほか2剤を軽度〜中等度のADに,メマンチンは中等度〜重度AD患者に使用すべきと勧告しています。米国ではドネペジル,メマンチンはともに重度AD患者への適応が認められています。


英DOMINO試験
英国王立大学のRobert Howard氏らは,中等度〜重度のアルツハイマー病(AD)患者を対象とした多施設プラセボ対照二重盲検臨床試験DOMINO(Donepezil and Moderate to Severe Alzheimer’s Disease)の結果を報告した(N Engl J Med 2012; 366: 893-903)。既にコリンエステラーゼ阻害薬ドネペジル(日本での商品名:アリセプト)を使用中のAD患者の認知症症状が進行した際,同薬を中止あるいは継続すべきか,はたまた作用機序の異なるN-メチル-Dアスパラギン酸(NMDA)受容体アンタゴニストのメマンチン(同メマリー)に切り替えるべきか,さらには両者を併用すべきか−2×2ファクトリアルデザインによる検討が行われました。

当初800例の登録を予定,実際は295例を解析
今回の検討から,
(1)中等度〜重度のAD患者に対し,ドネペジルを1年程度継続して使用することは認知機能低下の適度な抑制に関連していた,
(2)ドネペジルからメマンチンへの切り替えによるベネフィットはドネペジルを継続した場合に比べ小さかった,
(3)両薬剤の併用療法,あるいはそれぞれの単独療法による明らかな差を見出すことはできなかった—と結論を述べています。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1203/1203039.html