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山梔子を含有する漢方薬

第34回日本中毒学会総会・学術集会(7月27〜28日,東京都)の特別講演「薬物乱用−症例報告を中毒予防に活用する」で筑波大学名誉教授の内藤裕史氏によると腸間膜静脈硬化症を発症した27人中26人は山梔子を含有する漢方薬を服用していた。

腸間膜静脈硬化症は,腸間膜静脈の線維性肥厚・石灰化によって起こる虚血性の腸病変で,大腸内視鏡所見で結腸粘膜が暗青色,青紫色を呈し,病変は回盲部,上行結腸に始まり横行結腸,下行結腸,直腸へと3〜10年の経過で進行する(大腸の管腔狭窄,浮腫,石灰化がおきる)。

 内藤氏は「腸間膜静脈硬化症は原因不明とされるものが多いが,民間薬,生薬,ハーブ,サプリメントは服薬歴の申告や聴取から漏れがちで,こうしたものに山梔子が含まれている可能性がある」とし,「加味逍遥散など山梔子を含む漢方薬を3年間以上服用している人は,大腸内視鏡検査を勧める」と強調した。なぜなら,症状が出てから受診した人は約半数が結腸摘除術を受け,中には結腸全摘術を受ける人もいて,術後の生活に大きな支障が出るからという。

(どんなものがあるか調べてみました。山梔子の含まれる漢方薬;・茵チン蒿湯・温清飲
・黄連解毒湯・加味逍遙散・柴胡清肝湯・清上防風湯・清肺湯・防風通聖散)