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外用薬で腎不全

ビタミンD3 外用薬(尋常性乾癬治療薬)の投与で急性腎不全を発症するケースが相次いでいる。外用薬は注射薬に比べて安全と思われがちだが、高齢者や腎障害患者では、血清クレアチニンと血清Ca 値の定期的な測定が必須だ。
今年1 月、福山市民病院(広島県福山市)内科医長の平山尚氏は、活性型ビタミンD3(VD3)外用薬の使用中に重篤な急性腎不全を発症して血液透析が必要となった症例を日本透析医学会雑誌に報告した(透析会誌2012;45:63−8.)。
☆急性腎不全で血液透析に
2010 年8 月下旬に水様性下痢と食欲不振を来し、近医でウイルス性腸炎と診断されて保存的治療を受けた60 歳代男性。下痢症状は改善したが、その後も全身倦怠感が持続したため、平山氏の元を受診した。
血液検査を実施したところ、血清クレアチニン(Cr)11.16mg/dL、BUN158.2mg/dL、血清
K8.1mEq/L、補正Ca12.4mg/dL、FENa(尿中Na 分画排泄率)8%と重篤な急性腎不全に陥っていた。

(ビタミンD3 の場合、外用の方が静脈注射よりも強く効いてしまう。これは専門家にもにわかに信じがたいことだ。定期的な検査が必要、と添付文書に記載されていても、それは注射の場合で、処方しているのは外用だから大丈夫だ、と思ってしまうことが多い)