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オーストラリアにおける薬剤師介入のための教育プログラム

お知らせです

厚生労働省平成24年度薬剤師生涯教育推進事業
薬剤師による軽医療マネジメントと地域におけるチーム医療推進のための講演会
オーストラリアにおける薬剤師介入のための教育プログラム
...−メンタルヘルス領域を例に−

主催
東京都薬剤師会、上田薬剤師会(長野県)

無料・直接会場へどうぞ
●日 時:10月30日(火)18:30〜20:00
●場 所:慶應義塾大学薬学部1号館地下マルチメディア講堂       (〒105-8512 東京都港区芝公園1-5-30 慶應義塾大学芝共立キャンパス)
●講 師: クレール オレイリー(Claire O’Reilly) (通訳付き)
       オーストラリア薬剤師会 副会長 シドニー大学薬学部 専任講師

講師紹介
 クレール オレイリー氏は、薬局薬剤師のメンタルヘルス領域に関する教育の専門家であると同時に、この研究分野の草分けであり、2006年にはオーストラリア薬剤師会(Pharmaceutical Society of Australia:PSA)より、例年その年にもっとも活躍した若手薬剤師に贈られる最高の名誉である「PSA Young Pharmacist of the Year」を受賞している。
 この受賞を契機に、PSAでは、地域薬局における医療連携や健康サービスの開発を担当し、地域薬局及び開局薬剤師のレベル向上に努めている。とくに、開局薬剤師及び薬学生への生涯教育研修事業に関与し、多くの有益なプログラムを提供している。
 諸分野の事例研究の開発に多大な貢献をしてきていることを評価され、2008年からPSAの理事に就任。さらに、2011年には副会長に推薦され現在に至っている。

講演内容の要旨
 オーストラリア政府は、とくに国民に負担となっている疾患について早期に解決をはかるために「National Health Priority Areas」を定めている。2012年現在7分野を定めているが、この中には精神科領域(Mental Health)も重点項目として明記されている。しかしながら、この分野における薬剤師による介入プログラムの開発は進んでこなかった。
 そこで演者らは、シドニー大学との共同プロジェクトにより、薬剤師による介入プログラムを開発した。薬剤師による精神科領域の疾患に対する様々な介入プログラムを用意し、精神疾患を身近にとらえられる機会を提供することで、薬剤師や薬学部で学ぶ学生にも、精神科領域の問題に悩む生活者の行動に関心がもたれるようになった。また、精神領域の介護者(Caregiver)と同じ環境で教育プログラムを受講させることにより、臨床現場で必要とされるケアやサポートの基礎知識も習得させることに成功した。これら一連の研究プロジェクトの結果として、薬局による精神科領域への介入の可能性を示すこととなった。
 現在は、このプロジェクトを発展させ、クイーンズランド州などにおいても、薬局薬剤師による精神神経領域における疾病管理プログラムを実施している。講演では、精神科領域での介入に参加できる薬剤師を養成するための教育プログラムについて説明する