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抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン
「抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン」
英国のガイドラインでは, 血液凝固能検査のPT-INR(Prothrombin Time-International Normalized Ratio:プロトロンビン時間の国際標準比,以下 INR)値が2.0 〜4.0 の治療域に安定している場合にはワルファリンを継続したまま抜歯を施行しても重篤な出血性合併症はないため, 中断するべきではないとしています(Br Dent J, 203:389-393, 2007, 構造化抄録34). しかし, 本邦では, 医師と歯科医師の間で, 抜歯時のワルファリンや抗血小板薬の取り扱いに関しての統一見解がなく, 各施設により対応が異なり, 依然として同薬剤を中断して抜歯を行う施設が多いのが現状と思われます. また, 医師や歯科医師だけではなく抜歯時にワルファリンや抗血小板薬を中断すると認識している患者がいるのも問題です.
本邦の代表的な抗血栓薬
<抗凝固薬>
経口:ワルファリンカリウム(ワーファリン®)
非経口:ヘパリン剤
抗トロンビン剤 アルガトロバン(アルガロン®, ノバスタン®, スロンノン®)
<抗血小板薬>
経口: アスピリン(バイアスピリン®, バファリン81®)
塩酸チクロピジン(パナルジン®, チクロピン®)
硫酸クロピドグレル(プラビックス®)
ジピリダモール(ペルサンチン®, アンギナール®)
シロスタゾール(プレタール®)
イコサペント酸エチル(エパデール®)
塩酸サルポグレラート(アンプラーグ®)
トラピジル(ロコルナール®)
ベラプロストナトリウム(ドルナー®, プロサイリン®)
リマプロストアルファデクス(オパルモン®, プロレナール®)
<血栓溶解薬>
t-PA 剤(組織型プラスミノーゲンアクチベーター),ウロキナーゼ
厚生労働省委託事業により公開中
リンク公益財団法人日本医療機能評価機構
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