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サムスカ使用に学会緊急声明

サムスカ使用に学会緊急声明 適応や副作用対策など、適性使用を求める
日本循環器学会の学術委員会は10 月21 日、バソプレシンV2 受容体拮抗薬のトルバプタン(商品
名サムスカ)の適正使用を求める緊急声明を発表した。トルバプタンは利尿薬の第一選択とはせず、
他の利尿薬で効果が不十分な場合や併用時に投与する。投与時には高Na 血症と肝機能異常に注意す
る必要がある。
トルバプタンは「ループ利尿薬など他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留」を適応と
して2010 年に承認された。腎臓での水再吸収を阻害することで効果を発揮し、当時は「新しい機序
の利尿薬」として注目を集めた。今回の声明では「心不全患者で十分な体液管理が得られず、胸腔や
腹腔、皮下の過剰水が顕著であることが投与の前提であり、内頚静脈の怒張がよい目安となる」と説
明している。
トルバプタンの副作用として、高Na 血症が知られている。声明によれば、海外では低Na 血症の
患者にのみ投与が認められており、正常な心不全患者での使用が認められているのは日本だけだ。
学会は、投与前、投与4-6 時間後、8-12 時間後に血清Na 濃度の確認を行うこと、過度な飲水制限
をかけないことなどを求めている。また、肝機能障害についても言及しており、投与後2 週間が発
現のリスクが高いため、頻回に肝機能検査を行う必要があると説明している。