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鎮痛薬アセトアミノフェンを、少量から中等量のアルコールと併用すると

鎮痛薬アセトアミノフェンを、少量から中等量のアルコールと併用すると、腎疾患リスクが123%増大することが新たな予備的研究で報告された。この知見は、米ボストンで開催された米国公衆衛生学会(APHA)年次集会で発表された。

研究を率いた米パーカー大学(ダラス)のHarrison Ndetan氏は、多くの人が薬剤師や医師からの助言を受けることなく、有害な相互作用があることを知らずにアセトアミノフェンを使用している点に懸念を示している。米ロチェスター大学メディカルセンター(ニューヨーク州)のMartin Zand氏(今回の研究には関与していない)によると、慢性的なアセトアミノフェンの使用とアルコール乱用には別個に腎疾患、肝疾患との関連が認められているが、両者を定期的に併用した場合のリスクについてはこれまで十分に検討されていなかったという。

今回の研究では、2003年〜2004年の米国健康栄養調査(NHANES)に参加した1万人強のデータを分析。その結果、アセトアミノフェンの通常使用、少量から中等量の飲酒のいずれにも腎臓への害は認められなかったが、この2つを併用していた2.6%の人のうち、約半数の1.2%が腎機能障害を報告した。Ndetan氏は、アルコールが身体によるアセトアミノフェンの処理を制御する遺伝子を妨害する可能性があると説明している。アセトアミノフェンのラベルにはアルコールとの併用を避けるよう警告が記載されているが、それでもアルコールを摂取してしまう人がいるため、周知させることが重要であると、同氏は述べている。他の鎮痛薬でも同様の相互作用があるかどうかは不明という。

Zand氏は、一方を定期的に摂取している人は他方を使用すべきではないとし、「アセトアミノフェンの使用や、アルコールの摂取を避けるべきというわけではないが、アセトアミノフェンを何日か続けて服用しつつ、アルコールを摂取するようなことは勧められない」と述べている。二日酔いに対するアセトアミノフェンの使用については、習慣的に飲酒をしていない人ならよいが、慎重を期すのであれば、肝臓を休ませるためにも別の鎮痛薬を選ぶほうがよいと、同氏は助言している。

なお、今回の研究は、アセトアミノフェンとアルコールの併用と腎疾患高リスクとの関連を示すにとどまるもので、因果関係を裏付けるものではない。また、学会発表された研究は、一般にピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 11月4日)

http://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/tylenol-alcohol-a-bad-mix-says-study-681768.html
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