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インフルエンザワクチンによるリスク低減は23%

米国保健当局によると、今シーズンのインフルエンザワクチンによるリスク低減は23%にとどまることがわかったという。

ワクチンの効果は例年ほぼ10〜60%の範囲内であるが、効果が低くても「ワクチン接種は重要である」と、報告の筆頭著者である米国疾病管理予防センター(CDC)のBrendan Flannery氏は述べている。しかし今シーズンは、抗ウイルス薬による早期治療や手洗い、咳をするとき口を覆うことなどの対策を取ることが特に重要になるという。

この知見は「Morbidity and Mortality Weekly Report」1月16日号に掲載された。

シーズン半ばである1月前半の時点で、米国では46州でインフルエンザの蔓延がみられ、小児26人が合併症により死亡している。ワクチンの効果が低いことから、タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬による迅速な治療の必要性が強調されている。理想は症状が出てから48時間以内に治療を開始することだという。地域により薬剤の不足が報告されており、処方を受けるのに複数の薬局を回る必要がある場合もあるが、全体的な供給量は十分に需要を満たすとされている。

Flannery氏によると、流行するH3N2株がワクチンとよく一致した年には50〜60%のワクチン効果がみられるが、今年のH3N2株は約70%しかワクチンに一致しないという。ウイルスは常に変化しており、新たなH3N2株はワクチンに用いる株の決定後に出現したものだと同氏は説明する。

ワクチンの効果は受ける人の健康状態にも関連しており、若く健康な人には効果が高いが、65歳以上の人には効果が薄い。今年のワクチンの効果は、生後6カ月〜17歳で26%、18〜49歳で12%、50歳以上では14%にとどまると報告されている。

CDCは、それでも生後6カ月以降はもれなくワクチンを受けることを推奨している。ワクチンにはインフルエンザによる入院や死亡を低減する効果もある。また、シーズン後半にワクチンに含まれる株が流行する可能性もあり、そうなればワクチンの効果は約40%に上昇すると、米ニューヨーク大学ランゴン医療センターのMarc Siegel氏は述べている。

「23%でも効果がないよりはいい。また、ワクチン接種によるマイナス面は何もない」と、同氏は述べている。(HealthDay News 1月15日)

http://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/only-23-percent-protection-from-this-year-s-flu-vaccine-695551.html
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http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=5531:232015122&catid=49&Itemid=98