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セントジョーンズワート、思わぬ副作用に警告

セントジョーンズワート、思わぬ副作用に警告、大部分が表面化していない可能性も指摘

オーストラリアの研究グループが報告

「セントジョーンズワート」あるいは「セイヨウオトギリソウ」として知られている精神に効果もあるとされる薬草に、無視できない副作用が起こる可能性があると警告が発せられている。

 オーストラリア・アデレード大学の研究グループが、薬学分野の国際誌であるクリニカル・アンド・エクスペリメンタル・ファーマコロジー・アンド・フィジオロジー誌7月号で報告した。
有害な副作用が判明
 セントジョーンズワートは天然の薬草で、日本でもドラッグストアやコンビニエンスストアなどでも購入できる。

 研究グループは、セントジョーンズワートと、うつの薬で選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれるカテゴリーの薬であるフルオキセチンの類似性に着目。それぞれの有害な副作用について調査した。

2000年から2013年にかけての期間で、セントジョーンズワートでは84件、フルオキセチンでは447件の有害な副作用が報告されていた。

 セントジョーンズワートの副作用が少ないが、セントジョーンズワートを使う人の方が少なく、薬草は薬とは考えられておらず、有害な副作用そのものの大部分が報告されていない可能性を指摘する。
抗うつ薬との類似点も
 研究グループは、セントジョーンズワートの有害な副作用として、体温の上昇や血圧上昇が起こり得る。さらに、フルオキセチンと類似した副作用も起こる。その内訳としては、不安感、パニック発作、めまい、嘔吐、記憶喪失、攻撃性などもある。

 セントジョーンズワートやその他の薬草については、処方せんなしに手に入り、投与量や併用する薬の管理が行われていないことは危険と指摘。使う人は医師か薬剤師に相談する必要があると説明している。さらに、医師や薬剤師の方も使う薬を全て知り、管理することが重要と求めている。
日本でも同じように要注意か
 現状では、一般の人々は、薬草はリスクがほとんどないと見ているのも問題視する。安全に使用でき、健康にプラスに作用すると信じる人が多い中で、薬草にこのような有害な副作用が見つかったことは問題という。

 日本でも同じように普及しているだけに注意をしたい。

文献情報
Hoban CL et al. A comparison of patterns of spontaneous adverse drug reaction reporting with St. John’s Wort and fluoxetine during the period 2000-2013. Clin Exp Pharmacol Physiol. 2015;42(7):747-51.
http://www.adelaide.edu.au/news/news79142.html
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25988866

https://www.mededge.jp/a/drge/15703