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欧州インフルワクチンで睡眠障害 抗体の異常反忚、眠り誘発か

欧州インフルワクチンで睡眠障害 抗体の異常反忚、眠り誘発か
2009 年の新型インフルの流行時に欧州で使われたワクチンをめぐり、突然の眠気に襲われる睡眠障害「ナルコレプシー」を接種後に発症する子供が相次いだ問題があり、米スタンフォード大などの研究チームが、原因の可能性を見つけたと発表した。論文が米科学誌に掲載された。
このワクチンは英社の「パンデムリックス」。既に販売されておらず、日本では承認されていない。
研究チームは、発症リスクが増えなかった別のワクチンと比較。その結果、パンデムリックスに多く含まれるウイルス由来の蛋白質が、脳内で覚醒状態をつかさどる物質「オレキシン」の受容体とよく似ていた。ワクチンの作用で抗体が活性化されることで、この蛋白質だけでなく受容体も攻撃してしまい、ナルコレプシーを発症している可能性があるという。
けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫・感染制御部長は「ワクチンによって抗体が予想もしない働きをしてしまう可能性を示しており、興味深い研究だ。製造や、行政が接種をすすめる場合にはこうした点も注意する必要がある」と話す。
論文によると、パンデムリックスは欧州で約 3 千万人分が分配され、接種と関連が疑われるナルコレプシーが 1300 例超報告された。