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「気分が落ち込んだ?ハイキングをしなさい」

「気分が落ち込んだ?ハイキングをしなさい」米国スタンフォード大学が脳の変化を確認

自然の中のウオーキング「うつ」の危険性を減らす

気分が落ち込んだら、ハイキング。

 良さそうに聞こえるが、科学的にも確かめられたようだ。
大自然と都会の隔絶
 米国スタンフォード大学の研究グループが、米国科学アカデミー紀要に2015年6月29日報告した。

 研究グループによると、現在、世界の人口の半分以上は都会に住んでいる。そして数十年後には70%の人は都会に住むようになると予測されている。都会化と自然からの隔絶が急激に進むに従って、うつのような精神的な障害も増えてくるという。

 実際、都会の住民は田舎に住む人に比べて、不安障害の危険性が20%高くなり、気分障害の危険性が40%高くなるという。都会で生まれ育った人は精神分裂症についても発症リスクが2倍になると説明している。

 自然に身をゆだねると精神的な健康に結びつくのだろうか?

 研究グループは自然の健康への影響を調べた。
2つのグループでウオーキングの効果を見る
 研究では、2つのグループに90分歩いてもらった。一つのグループは樫の木と低木が生えた草原を歩いてもらって、もう一方のグループは交通量の多い4車線道路に沿って歩いてもらった。

 研究グループは、参加者の心臓と呼吸の速度をウオーキングの前後に測定し、脳スキャンを実行した上で、参加者には質問に答えてもらった。
低下したのは脳のある領域
 2つのグループの間で、生理学的に血圧や体温といった条件ではほとんど差が見られなかったのに、明らかに変化したのは脳だった。

 ちょうど鼻っ柱の真後ろくらいにある「脳梁膝下野(のうりょうしっかや)」と呼ばれる部分の働きが低下していた。この領域が活発になるのは、熟慮しているときやネガティブな感情を繰り返し考えているときと知られている。
都市計画では大切な要素に
 研究グループは都会化と増加する精神病の間の因果関係と一致しており重要と見る。

 「都市計画や規制を行うときには、自然にさらされると、精神的な健康にもつながると理解するのが大切」と研究グループは指摘している。

 では自然のどういった要素がどれくらい効いているのか、どんな経験が大きな効果をもたらすのか。次の関心事になるようだ。

 日本でも一緒なのだろう。
スタンフォード大学ニュース・リンク