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アクトスで膀胱癌リスク増えずと発表


武田薬品、欧州の市販後観察研究が完了
化学工業日報2015年8月4日(火)

武田薬品工業は7月31日、同社の糖尿病治療薬「アクトス」などピオグリタゾン含有製剤について欧州で実施した市販後観察研究が完了したと発表した。指摘されていた膀胱がんリスクの増加は認められなかった。同社は欧州医薬品審査庁(EMA)のほか米国食品医薬品局(FDA)、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に研究結果を提出した。

 アクトスなどピオグリタゾン系薬剤に起因する膀胱がんリスクの上昇が一部で指摘されたことを受け、EMAと欧州医薬品委員会(CHMP)から市販後の観察研究の実施を要請された。フィンランド、オランダ、スウェーデン、英国の4カ国を対象に欧州の医療データベースからピオグリタゾンの投与を受けた患者の後ろ向き研究を実施した。ピオグリタゾンの投与と膀胱がん発生リスクの関連性は認められず、死亡率が低下する傾向が示唆された。

 武田薬品は昨年、米ペンシルベニア大学と大手保険会社が行った10年間の前向き疫学研究でも、膀胱がんリスクの有意な増加は認められなかったとの結果を発表している。