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脳が健康な人に違い発見、年を取っても「ビタミンDが高め」で「血糖値が正常」だった

脳が健康な人に違い発見、年を取っても「ビタミンDが高め」で「血糖値が正常」だった

認知症に関連か?65歳以上のオランダ人での検証結果

血中ビタミンD濃度が高いほど、また、血糖値が低いほど、年を取っても脳の「灰白質(かいはくしつ)」と呼ばれる部分の体積が大きく保たれていると分かった。

 認知症のリスクと何らかの関連性があるかもしれない。
ビタミンDと脳の体積は関係あるか?
 オランダのワーゲニンゲン大学を中心とした研究グループが、栄養学の国際誌ジャーナル・オブ・ニュートリション誌2015年8月号で報告した。

 これまでの研究で、ビタミンDは、認知能力に良い影響を与えるようだと示されてきた。研究グループによると、決定的な結果を示した論文は今のところない。

 脳の体積と認知能力には関連性があると考えられている。年を取ると脳の体積が減り、それに伴い、認知能力も下がってくるからだ。

 今回研究グループは、血中のビタミンDの濃度と脳の体積に関連性があるかどうか、検証を行った。
65歳以上で検証
 対象者はオランダに住む65歳以上の217人。

 血中のビタミンDは、体内で存在する形である「25ヒドロキシビタミンD」を測定した。

 脳の体積は、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した脳の画像を解析して調べた。脳全体の体積、灰白質(かいはくしつ)の体積、白質の体積をそれぞれ調べた。

 灰白質は、脳の表面の神経細胞(ニューロン)が存在する場所。白質は、灰白質の内側にあって神経細胞の連絡路(軸策)が集まった部分だ。
糖尿病との関係も調べた
 今回、血糖値と血中インスリン濃度も測定し、かねて血中ビタミンD濃度と関連があると言われている糖尿病についても、同時に関連性を調べた(「ビタミンDが糖尿病リスクを下げるって本当?」を参照)。

 血中ビタミンD濃度と脳の体積、血糖値や血中インスリン濃度と脳の体積との関連性は、「多重線形回帰分析」という統計手法で解析した。

 さらに、血中ビタミンD濃度と脳の体積との関連性に血糖値が与える影響も解析した。

 偏りを起こす可能性がある複数の条件について補正したものを最終データとした。
灰白質の体積に影響
 脳の灰白質の体積は、血中ビタミンD濃度が高いほど大きかった。さらに、血糖値が低いほど大きかった。

 脳全体の体積および白質の体積については、血中ビタミンD濃度、血中インスリン濃度と関連がなかった。

 脳全体の体積とビタミンDの濃度の関係については、血糖値の高低によらず影響は確認できなかった。

 認知症や糖尿病を予防する意味からも、普段から健康的な生活を心がけたい。

文献情報
Brouwer-Brolsma EM et al. Higher Serum 25-Hydroxyvitamin D and Lower Plasma Glucose Are Associated with Larger Gray Matter Volume but Not with White Matter or Total Brain Volume in Dutch Community-Dwelling Older Adults. J Nutr. 2015; 145: 1817-23.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26136594

https://www.mededge.jp/a/psyc/18167