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パロキセチン、若年うつに不適【米国家庭医学会】

パロキセチン、若年うつに不適【米国家庭医学会】再分析で治療効果と安全性の欠如判明
米国家庭医学会(AAFP)は 9 月 30 日、2001 年に発表された「スタディー329」の再解析により、抗うつ薬パロキセチン(パキシル、ペクセバ)とイミプラミンは思春期の大うつ病治療に有効でなく、有害事象を増加させるとする研究結果報告を紹介した。同研究は 9 月 16 日に BMJ がオンライン版で公開している。
2001 年の「スタディー329」は、大うつ病と診断された若者の治療におけるパロキセチンとイミプラミンの安全性と有効性をプラセボと比較した研究。この研究では、パロキセチンは安全かつ有効であり、イミプラミンはプラセボと比較して有効性が認められないと結論付けられている。
今回の再解析は、過去に中断されたままの研究や結果が誤って報告されている研究についてさらに研究を進めることを求める RIAT イニシアチブの提案で実施された。その結果、パロキセチン群とイミプラミン群、プラセボ群の 3 群の有効性は、統計的な有意差が認められないことが明らかになった。ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D スコア)の低下は、パロキセチン 10.7 ポイント、イミプラミン群 9 ポイントと、プラセボ群 9.1 ポイントだった。一方、パロキセチン群で自殺・自傷行動が増加し、イミプラミン群では心血管イベントの増加など、重大な有害事象が認められた。
再分析の著者は、「有効性と安全性が主張されているこの研究が、青年の抗うつ薬使用を支持する文献として影響力を持っているのが問題だ」と指摘している。