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抗生物質と小児の体重増加に関連性=米調査

Study Links Antibiotics With Weight Gain in Children
Research adds to growing evidence suggesting medicines cause weight increases
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 抗生物質を服用した小児は、服用しなかった小児より体重増加のペースが速いことが、新たな調査で明らかになった。体重は累積的に増加する可能性があるという。

 調査は、米ペンシルベニア州で約16万4000人の小児を対象に実施。幼少時に7回以上抗生物質を処方された子供は、抗生物質を飲まなかった子供と比べ、健康な15歳時点で体重が約3ポンド(約1.36キログラム)多かったと結論づけた。

 調査を率いた米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部のブライアン・シュワルツ氏は「抗生物質はどの年齢でも体重増加に寄与する」と述べた。この調査結果は21日、医学誌「国際肥満ジャーナル」に掲載された。

 抗生物質と体重増加の関連性を示す証拠は増えつつある。畜産農家は家畜の成長を促すため、治療量以下の抗生物質を日常的に飼料に混ぜている。

 また複数の調査では、1〜2歳の子供が抗生物質を服用すると体重増加につながることが示されている。体重増加の理由は、抗生物質が内臓内の一部の細菌を殺す一方、食物を分解する細菌を残すためとされる。これにより吸収される栄養分のカロリー増加につながるとみられる。

 抗生物質は最も一般的に処方される医薬品の1つだが、耐性菌の問題が大きくなっているのを受け、使用を制限する取り組みが進められている。公表されているある推計によると、2000〜10年に米国内の抗生物質処方量は小児で18%減少し、成人については変わらず、高齢者では30%増加した。

 今回の新たなな調査は、抗生物質と体重増加の関係について、幼児期だけでなく小児期全体を対象にした最初の調査の1つ。

 シュワルツ氏らのチームは、2001〜12年にペンシルベニア州の医療研究機関「ガイシンガー・ヘルス・システム」に登録された3〜18歳の医療記録を精査した。データには肥満度指数(BMI)や抗生物質の使用、人種や性別、その他の各種情報があった。

 研究者らは、抗生物質を服用しなかった小児の典型的なBMIの軌跡と、服用した小児のBMIの軌跡を比較した。抗生物質を投与された群は少し体重が増えたが、翌年にその分は減った。ただ追加投与ごとに、体重の増加は累積的となり、抗生物質を投与しなかった群との差は拡大していった。

 シュワルツ氏は「これは(抗生物質の)影響が18歳で止まらないことを示唆している」と述べた。