最新情報
 

ADHD 治療薬による骨量減尐に注意喚起【米国学会】服用患児の 25%が骨量減尐の診断に

ADHD 治療薬による骨量減尐に注意喚起【米国学会】服用患児の 25%が骨量減尐の診断に
米国整形外科学会(ACOS)は 3 月 3 日、注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬を服用する青尐年の
25%に骨量減尐が認められたとする大規模横断研究を紹介した。同研究は、2016 年 AAOS 年次集会で発表された。
同研究は、CDC の米国国民健康栄養調査(NHANES)から 5315 人の ADHD 患児を抽出し、ADHD
治療薬を服用している群と服用していない群を比較。ADHD 治療薬服用群では大腻骨、大腻骨頸部、腰椎の骨密度が低かった。また ADHD 治療薬服用群の約 25%は骨量減尐の基準を満たしており、この割合は服用していない群と比べて有意に高かった。
小児期の骨量減尐と成長後の骨粗鬆症との関連性は明らかになっていないが、青尐年期は骨の質量と強度が増す時期に当たることから、成人期の骨の健康に影響を与えると考えられるという。
患児が服用していた薬剤は、メチルフェニデート、dexmethylphenidate、アトモキセチン、
lisdexamfetamine、dextroamphetamine の 5 種類で、これらの薬剤は食欲減退や胃部不快感などを引き起こし、低栄養とカルシウム摂取量の低下を来す恐れがある。また、骨のリモデリングに重要な役割を果たす交感神経を抑制するため、骨密度の減尐も考えられるという。研究者は ADHD 治療薬の骨成長に対する潜在的なリスクについて、医師の理解を促すと同時に、ADHD 患児の親に対する周知も勧めている。