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白内障進行リスク、VC 摂取で 3 割減

白内障進行リスク、VC 摂取で 3 割減【米国】ビタミン C が豊富な食品で発症予防の可能性も

米国眼科学会(AAO)は 3 月 23 日、ビタミン C を多く含む食品を摂取すると白内障の進行リスクが低下するとした研究を紹介した。研究者らによると、遺伝的要因よりも生活習慣などの環境的要因が白内障の進行に大きな影響を及ぼしている可能性を示した研究は初めてだという。本研究は、同日 Ophthalmology 誌に掲載された。

本研究は、英国の女性双生児 1000 組以上を対象に実施。ビタミン C など各種栄養素の摂取量を調べるために食生活に関するアンケートを行い、併せて水晶体のデジタル画像から白内障進行度を測定した。ベースライン(初回測定時点)の被験者の年齢は約 60 歳で、10 年後に 324 組を追跡調査した。
その結果、ベースライン時におけるビタミン C が豊富な食生活は、白内障リスクを 20%低下。10年後の白内障進行リスクは、ビタミン C 摂取量が多い被験者では 33%低下した。また、白内障の進行には、遺伝的要因が 35%、食生活など環境的要因が 65%寄与していることが分かった。
ビタミン C が白内障進行を抑制する理由としては、強い抗酸化作用が考えられている。通常、房水はビタミン C が多く含まれており、これが酸化による水晶体の混濁を抑制するが、ビタミン C の摂取量増加が房水中の濃度上昇につながり、より強力な酸化作用をもたらすのではないかと研究者は指摘。さらに、「白内障を完全に予防することはできないが、ビタミン C が豊富な食生活で発症や進行を有意に遅らせることが可能かもしれない」と述べている。