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乳癌術後ケモ、遺伝子解析で 14%回避【米国】

乳癌術後ケモ、遺伝子解析で 14%回避【米国】高リスク早期乳癌患者対象の臨床第 3 相試験
再発リスクが高いと考えられる早期乳癌患者への遺伝子解析検査の実施で、術後補助化学療法の有無にかかわらず 5 年無遠隔転移生存率が良好な群を同定したとの臨床第 3 相試験 MINDACT の成績が報告された。同試験に用いられたのは乳癌の転移に関与する 70 種の遺伝子を解析するMammaPrint と呼ばれる検査法。4 月 16-20 日に開催の米国癌学会(AACR)年次学術集会で発表された演題を同学会が紹介した。研究グループは、同試験の対象となった集団に MammaPrint をを用いれば、従来法に比べて 14%が術後補助化学療法を回避できると話している。
同試験では、9 カ国 111 施設にて 2007-11 年にスクリーニングした 1 万 1288 人のうち、早期乳癌で手術を受けた 6693 人を登録。全例に MammaPrint と従来の臨床および生物学的基準に基づく乳癌再発リスク計算ツール「Adjuvant! Online」による再発リスク判定を実施した。
2 つの方法での評価結果から、いずれの方法でも再発リスクの低い G-low/C-low 群(2745 人)、いずれの方法でも再発リスクが高い G-high/C-high 群(1806 人)、MammaPrint では高く従来法では低い G-high/C-low 群(592 人)、MammaPrint では低く従来法では高い G-low/C-high 群(1550 人)の 4群に分類した。G-low/C-low 群は術後補助化学療法なし、G-high/C-high 群は同化学療法あり、G-high/C-low と G-low/C-high 群は同化学療法群または非実施群のいずれかにランダムにに割り付けた。
従来法で高リスク(C-high)に分類された2群の3356例への術後補助化学療法実施率は46%減尐。また、G-low/C-high 群の無遠隔転移 5 年生存率は、同化学療法の有無にかかわらず 94%を超えた。
「現在は、臨床および生物学的基準を考慮して術後補助化学療法が推奨されることがほとんどだが、MammaPrint の使用により、術後補助化学療法が減り、多くの患者が便益の尐ない治療を避けられる。今回の試験成績は、実地診療を変えうるレベル 1A のエビデンスを提供した」と評価している。