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オランザピンに DRESS の警鐘追加、FDA 致死性の重症薬疹に注意喚起

オランザピンに DRESS の警鐘追加、FDA 致死性の重症薬疹に注意喚起
米食品医薬品局(FDA)は 5 月 10 日、抗精神病薬「オランザピン」(商品名:ジプレキサ他)に、薬剤性過敏症症候群(DRESS、あるいは DIHS)の副作用が起こり得るとして安全性情報を発出した。重症薬疹として知られる病態で、FDA では全てのオランザピン含有製剤の添付文書に警告欄を追記するよう求めている。
FDA の有害事象報告システム(FAERS)データベースによると、オランザピンが承認された 1996
年以降、同薬による DRESS は世界で 23 件報告されている。死亡 1 例も含まれるが、この患者は他に複数の別の被疑薬を使用していた。FAERS は FDA に報告があった数値のみを扱うため、実際の症例はもっと多い可能性がある。
FDA では、オランザピン服用中の患者が皮疹を伴う発熱やリンパ節腫脹、顔面腫脹に気付いた場合、直ちに医療機関を受診するよう推奨。医療従事者に対しては、DRESS が疑われたら直ちにオランザピンの投与を中止するよう注意喚起している。処方時には DRESS の兆候や症状について説明し、受診するタイミングについても伝えるよう求めている。
DRESS の症状には、全身に広がる発疹、発熱、リンパ節腫張、顔面腫脹、肝や腎、肺、心臓、膵
臓の障害がある。スティーブンス・ジョンソン症候群などとならぶ重症薬疹の 1 つとされ、死亡率は最大 10%と推計されている。