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吸入ステロイドで高齢難治肺炎リスク増

吸入ステロイドで高齢難治肺炎リスク増 カナダ・41 万超の喘息・COPD 患者対象の解析
気管支喘息や COPD で吸入ステロイド薬(ICS)を使用している高齢者は難治の非結核性抗酸菌による肺炎の罹患リスクが高まるとのカナダでの研究結果が明らかになった。欧州呼吸器学会(ERS)が 9 月 21 日、European Respiratory Journal の掲載論文を紹介した。
「非結核性抗酸菌による肺炎は多くはないものの、慢性の経過を辿り、難治であることが多く、死亡リスク上昇との関連も指摘されている」と研究グループ。一方、ICSが免疫機能不全を引き起こし、感染症の罹患リスクを高めるとの先行研究があることから今回の検討を実施した。
研究グループは、気管支喘息または COPD で過去に 1 回以上 ICS を処方されたことのある 66 歳以上の患者 41 万 7494 例の非結核性抗酸菌肺炎リスクを解析。全例中 2966 例に非結核性抗酸菌による肺炎の診断歴があった。現在の ICS 使用歴ありの群ではなしの群に比べ同肺炎のリスクが 2 倍上昇。また、ICS 使用歴が長いほど、同肺炎のリスクが高まっていた。また、ICS の種類ごとにリスクの差が見られたとも報告している。
研究グループは「ICS は気管支喘息の管理に非常に重要な治療薬」と指摘。一方、COPD に関しては ICS 治療のベネフィットがリスクを上回る場合にのみ使用するのが望ましいかもしれないと述べている。